【本】第九の波 / チェ・ウンミ

チゲ事情から始まるのはたのしかったな!韓国の飯が恋しい。。

大家さんの得体の知れないキャラは『コクソン』を想起したなぁ。物影とか水溜りに潜んでそうな。。うわ!って(笑)

 

序盤ちょっとだけ読んで、ソン・イナの静観の描写にかってぇ!と思い頁を本半分ほど進ませてしばらくしてから最初に戻った。石かと思った。タイトルの波に九つの段階があるとするなら、あれは私に"凪"をじっと観察する集中力がなかったってことだなぁ。せっかちだし。ごおっと鳴る"荒波"の場面の面白かったことよ(笑)

話は逸れるけど、『失われた時を求めて』の難解さをはぎ取ることを求められて、角田光代さんがあとがきにこう書いてる。「小説を読むということは、文体に触れることだと私は思っている。文体に触れるというのは、作者に触れ、その声を耳にするということだ。」だから、こんな読み方をしても怒らないでほしい。

好きなページから読むことはよくする。なんならサスペンスを結末読んでから楽しむこともある。

そうそう、『キッズライクアス』のあとに『失われた時を求めて』を手に取ったので、"ぼく"にマーティンを重ねて読んだ。逆なのが可笑しい。誰を指しているのかこんがらがってたマーティンみたいだ。