『小説版 韓国・フェミニズム・日本』

デュナの「追憶虫」は感嘆しちゃったな。面白い。

 

ハン・ガンの読みにくさは「少年が来た」には感じなかったけれどその他全ての作品で苦しく感じる。いつも必要なことをうしろにつける話し方のせいで強調される恨みがましさ。

 

著者たちによって交互に変わる韓国と日本を頭がうまく切り替えられずに松田青子「桑原さんの赤色」は韓国が舞台だと思って読んでた。主人公の夜野って韓国の女の子っぽいし。反対に深緑野分「ゲンちゃんのこと」は馴染みのある日本を真っ向から斬った話。いくえみ綾の漫画のカッと恥って赤面するあの場面。

 

韓国と日本といえば、ビッグイシュー伊藤比呂美さんと次のページの少女時代のユナのインタビュー、「愛」は人によってこんなに違うのかと驚いたんだよ。伊藤さんののめり込んだ人生と、13年間を振り返って「私は本当にたくさんの愛をもらってきたとしみじみ感じています」の人生の壮大さにただもうすげー

 

ギャップというか2人の持っている愛の大きさに驚いたのかも。人間ひとりがこんなに長いこと愛を書いてきたことも受け取ってきたのも見たことないなって。

 

あっあと前号のビッグイシューで本を読んでみたいなと思った小山田浩子の「卵男」これから読む。そんで珈琲買いにいこ。