次の被害者

原題:誰是被害者

英題:The Victims' Game

台湾 Netflix ドラマ 2020

 

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まず、誰と並んでもジョセフ・チャン👓大きいな!という驚き。ぬぼーっと立つ姿は『ザ・コンサルタント』のベン・アフレック👓を想起する。絶対参考にしているよね。

というか容姿も行動も瓜二つ。ゆえにキャラクターに性格が見つけられない。

 

 

このドラマのいちばんの特徴はエピソードの尻に毎回制作日誌があること。裏方の仕事やNetflixという新しい場で何を描こうとしたのかを語る。

印象的だった言葉は、「‪彼らにとっては、何を訴えるのかが重要で、‬生きることとはなんなのかを考えてほしい」

 

 

ドラマ終わり数分で人類皆兄弟な社会が作れるのなら、なんで「そのとき」なかったの、、っ

『次の被害者』は複数の事件が一つずつ掛け違いになっているのがキー。「そのとき」にキーを押し込んで逆向きに回す。生の連鎖に変える。仏教や儒教の理念に通じるのかな。

 

 

『次の被害者』には「(宗教が絡まない)自殺」を光とみなす考え方がでてくる。最終的には、ネタバレだけど、『アフター・ライフ』の生きてなくちゃ今この光景を見れてないんだって悟りに達する。なんだかこじつけっぽくて、綺麗に終わりたいだけじゃんと思ってしまった。

「赦された結末」は記者が語る言葉の映像化でしかなくて、社会は果たしてどれくらい変わったんだろう。人権的、経済的支援を受け入れられる体制がどのくらい整って、人はどのくらい他人への心の視野を広げたんだろう。「言葉」は真実かもしれない。だが空虚にも見える。

 

 

"私たちを知ってほしい。ここにいることを見てほしい。" 犯行が公になるには報道がなくてはならないけど、報道に携わる人が「早くても遅くても」を軽く見なしたらいけないって話でもある。

あ、あとジョセフ・チャンの子どもとの思い出にはまじで「母子」の姿しかないのよね。