私の"初めて"日記

原題 Never Have I Ever

Netflix Drama

Creators: Lang Fisher, Mindy Kaling

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ハイティーンドラマの実況(ナレーション)を"炎の男"ジョン・マッケンローが務めるってアイデアで「勝利」したようなもん。ずるい。激励と叱咤、ちょこちょこ自分の試合についても触れるよ。日本なら松岡修造のナレーションかな。

 

高校デビュー(2年生)を狙う熱意と短気と自惚れで先走ってしまう主人公や周りの人に「頑張れ、主人公!」とか「それはあかんと思うぞ」とツッコミするジョン・マッケンローが可笑しい。

 

マッケンローの実況は上手いのか下手なのかわからんが、ウザい時期を越えると慣れる。

 

SNSが産声とともに"既にある"世代のハイスクールドラマだけど、今のところ主人公の言動が"マッケンロー"でヤバいのでSNSのネガティブさは薄く割とどんどん利用してこってポジティブに溶け込んでいる。ように見える。爆笑したのは「ファンサイトは三つ。1つは韓国人専用。」わかるw

 

外出禁止をくらった主人公がなんでもいいから外に出る口実をって目を付けたのが「擬似国連会議」への遠征。課外活動で他校の生徒と「世界の環境問題」について議論しあう。仕組みはよくわからないけど面白かったな。きっとみえる世界が広がるだろう。

 

E5のアンディ・サムバーグ、ナレーションがはちゃめちゃに上手い。これぞって感じ。声には演戯がいるよね。

 

ジョン・マッケンローの"声"のオチもデヴィの親父の夏メロも全部「南カリフォルニア」で集約されるのすげえ大雑把で笑っちゃった『私の"初めて"日記』そういうわけでS1完走。

 

崩れた言葉を字幕にするの難しいだろうけど、「Tシャツ砲」ってまんま(笑)

 

続編ありきの作りだけど、「友情に評価Fがついた」とかなかなか面白い文句が聞けて楽しめた。家の中にある映画館(!)でキス未遂ハプニングがあるけど「さすがに気まずいから行くね!」主人公の冷静さよ。

 

あとこれも未遂だけど、生まれも育ちもアメリカのインド系アメリカ人が親の都合で「インドへ帰る」話でもある。逆はあってもこっちはまだない。

 

いわば"初めて"ばかりを詰め込んだドラマで高校生が経験する事柄にカミングアウトは当然あって、周りの反応や主人公の冷静さが大雑把だけど優しい。描き方をみるに、他人への関心が薄いともいえるのかも。諸々甘いのかもしれないけどそもそも必要ないカミングアウト。

 

ダウン症の女の子がファッションセンス抜群の将来有望なデザイナーの卵で、イケメンとモテはやされているが馬鹿な兄は頭が上がらないって感じで新しさを感じた。