凍りついた時 Baltazar Ushka: El Tiempo Congelado


エクアドル・ニュー・シネマ特集。@セルバンテス文化センターにて。

コンコンザクザクコンコンザクザク。リズミカルで精確な音が聞こえる。
暫くしてまるでスクリーンの向こう側が存在しているかのように魚眼レンズから男の姿が見える。その実験みあふれるカメラが面白い。

南米エクアドルに跨るチンボラソ山6310メートルの岩場に天然氷はある。そこで黙々と氷を切り出し、汚れた四方を削る作業をする赤いポンチョ、バルサタルさん。その慣れた職人技にほれぼれと見入る。

ロバってすごい!!
時間を遡ってバルサタルさんのお仕事をカメラが追っていくんだけど、最初はロバが藁の束を運んでいるんだと思ってた。だけど吃驚、藁のなかにどでかい氷がつつまれていて、それを二つも載せてロバは山道を歩く。四本足の脅威を感じた。やつらはつよい。

30年以上前からチンボラソ山で氷を採掘していたらしいけど、その方法が何一つ変わっていないことにも驚く。短編なので運びおえたところでFinだったのが残念だった。仕入れた先ではどんな風に氷は使われるんだろう。味はするのかな。

お店屋さんのおばさんが作った新鮮な卵のジュース、おいしそうだった。