水面を見つめて Tumman veden päällä


フィンランド映画祭にて*

少年の目線で物語、いや季節は過ぎてゆく。
少年にとって母親が甘える相手から守るべき対象に移っていく様が興味深かった。

酒癖の悪い父役にサムリ・エデルマン。彼はミッション・インポッシブルの悪役を演じたり(チョイ役だけど)、大好きな「旅人は夢を奏でる」(見て分かる通りこの日記はここから)でも歌を披露している。この映画でも歌ってくれていて嬉しかった。でもあんまり良い意味で”歌って”ないんだけどね(笑)

おじいちゃんの“ここまでどうやって来たか?”の話が毎回面白い。まさにミッション・インポッシブルのトム・クルーズばりにアクション満載で、危機的状況に意外な助けが待っていたり、一緒に行動しているのにいつもおばあちゃんは何も知らないのが笑える。

またここではプレゼントが頻繁に与えられる。それは贖罪や歓迎や祝いなど様々な意味をもつ。
ただひとつ変わらないもので、信じたかったものは裏切られてしまったけれど、少年はその“別れ”に願いをかける。人びとの幸せな未来へ期待を込めて。