ストックホルムでワルツを Monica Z


今年いちばんのウインクだった!キュン!

そしてイヤリング(ピアスでなく、ね) のキラめく映画でもあった。素敵だった!

観客の拍手とオーケストラの伴奏、そして白く眩いライトで始まる舞台の幕開け。やっぱり本国のポスターが相応しいと思う。日本のも北欧っぽく可愛らしくて好きだけど、内容から見ると違う気がする。

衣装がカラフルでオシャレ、とっても可愛い。ふてくされてベッドに顔をうずめるお父さんのパジャマでさえ可愛い。見てて楽しかった。
あとちょいちょいモニカがダイアナに見える瞬間があった。飛行機から下りるところと、ラストも。

着飾ったモニカの青い瞳がはっきりと見えるある終盤の場面、彼女の本当の魅力はその瞳にあったんだとやっと気づく。そしてモニカ曰く、全然タイプじゃないし退屈で”その他大勢” であるところの彼がウインクをする。なんて「シンプルで素敵、そして甘い」の!

二度ある、男性の部屋で聴くレコード(ワーグナーにはビックリ!)、決して踊らない男性たち、その違いや同じ部分が面白かった。用途によってモニカに選ばれた人たち。

エヴァ=レナに関しては中途半端のまま? 地図に刺したピンや、NYから帰ったら渡すはずのプレゼント、見逃したかな。子供の問題は子供が成長することで解決する、ということなのかしら。なんともひどい女だけれど、エヴァ=レナだけは"母親"だから繋ぎ止めておける唯一の存在なんだ。

NYの楽屋の”裏”で唐突に始まる123!、従業員の何気ないリズムに合わせて爪弾く詩、音楽ができる初めの一歩!がとてもフレッシュに描かれていて、そしてそれが彼女が何よりも魅了されている理由(ジャズ)なんだとわかる。すごく良かった。

何度でも繰り返し舞台に立つモニカがいた。夜のライトを浴びる姿と、無防備に迎える朝日の対比も良かった。