ルーテラ 略奪者 Lootera


10/18 ヒューマントラスト渋谷にて

所々面白い場面はあるんだけど、ひねくれた感想が出てきそう。
前半のヴァルンの優しい話し方が良かったなぁ。それと後半のちょっとやけっぱちな荒っぽい口調も。
坂が多い街で駆け下りたりするんだけど、ヴァルンはむっちむちで体重が重そうなんだよね。だから走りもどことなくぎこちないw
その付加された筋肉はいつ発揮されるんだと見てたら、木登りのシーンで自らの体重のせいで枝が折れそうになってて、その行動の理由とともに笑ってしまった。真剣なのにごめんねw

前半はお父さんの話も含めつつ、ベンガル地方の風景やインドの変革の時代が描かれていてとても興味深かった。没落していく地主ではあるけれど、お父さんの本来もっている気品とか品格が素敵でね。使用人であふれている屋敷とか、自慢のコレクションを政府に押収されてしまっても可愛い一人娘パーキーとの時間を何よりも大事にしているのもすごく良かった。

積極的なパーキーと、少しの戸惑いとともに何かを隠している雰囲気のヴァルン。ふたりの甘い空気がいい。そしてそこからの強奪劇。お父さんの愕然とヴァルンの苦悩の表情が良かった。

後半からは「最期の一葉」か。インドが韓国風に撮ってみましたって感じがして冷めてしまった。
「いつもあの木を見つめているの」ってセリフからあ〜〜きっとそういうオチなのねって推測してしまえる単純さがつまらなく感じた。
もっといい結末はいくらでもできそうな設定なのに。もったいない。

あとは警察のおっさんが格好良かった!ヴァルンを民家に追い詰める場面で、銃を持った腕が画面にニョキって出て切るのがなんとも綺麗でね。顔はヴァルン役のひとが好みだけど、体格はヴァルンのむちむちよりも警部さんのほうが好み(笑)