ナイルのくちづけ


社会風刺の映画はもともと好きで、その国の歴史・文化・宗教・伝統を知るのは楽しい。
だけど、そろそろ認めなきゃいけない。ドキュメンタリー映画は私は楽しめないたちなのだと。
どーしても眠くなっちゃうの。
今回は寝ずに済んだけれど、やっぱり苦手であることに変わりはない。
ドキュメンタリー風なのは大好きなんだけどなぁ、どうしてなんだろう。逆にリアリティが失われてしまうように感じる。あと色々な人が出てきては次々と落ち着きなく、リズムも掴めないこともあるのかも。

この映画ではアフリカ・スーダンの南北分離前夜をとても自然に真摯に撮っている。たいへん興味深かった。
青ナイルと白ナイルの間に国境が敷かれる。その重大さがインタビューなどを通してよく理解できた。

朝6時から夕方6時まで農場で働く女性たちが出てきていたけれど、彼らはどうなるんだろう。あそこで一生を暮らすしかないんだろうか。少しでも幸福でありますように。

あと、指の第一関節を色で塗っている人がちらちら見えたんだけど、なにか意味があるんだろうか。女性のメイクをするのを見るのはいつだって楽しい。