『駅馬車』デジタルリマスター版

ジョン・フォード監督生誕120年!


ジョン・ウェインが若い!笑(「静かなる男」見た後だと余計ね。)
肌がつるつるしているー!
登場の仕方も素敵だけれど、スカーフを首に巻くしぐさだとか、大きな体を持て余し気味に馬車に乗ってる姿がかわいい。休憩にみんなが家に入っていくけれど、大きい彼はいつも後ろの端っこにいる。
でもね、彼のアクションシーンはなんだかぎこちなく見えるのは私だけ?(笑)

アパッチの襲撃はそれまで来るぞ来るぞーと焦らしての、大迫力シーンだった!
ライフルの長い銃音や、今にも襲い掛かってきそうなアパッチの戦士たち、転ぶ馬たちの器用なこと!それになんといってもカメラ回しが格好いいよね〜。これ、CGじゃないんだぜ??

駅馬車だけあって、たっくさんの馬が出てくる。それもものすごい勢いでかけてくる。格好いい(二度目)

「決闘する」ためやその他諸々の理由でローズバーグへ向かっている、どこかのんきな人たちもいい。
途中下車して色々な街の人たちと会うのも楽しい。彼らによって、リンゴ・キッドがどんな人物かがわかってくる。みんな彼のことが、彼の父親のことが大好きだ。父親は出てこないのになんだか立派な登場人物として記憶に残ってる。
今の時代は父は父、子は子っていう評価をしようとするけれど、この時代の人たちは家系軸で人を見る。そんなところも新鮮で面白かった。


襲撃以外で一番好きな場面は、ダラスがルーシーに上着をかけてあげるところ。普通なら男性がしそうな行為だけれど、ここでは同性でありながら立場や地位の違いから気持ちが隔たっていたものが、その価値観を覆す。ルーシーがダラスに言おうとしたセリフは依然ダラスがルーシーに言った言葉であり、相手を思いやってこそ出るものだから。