聖者たちの食卓


邦題があまり好きではないから★3つ

とても面白かった。
感動ではなく、映し出されるものに驚きがたくさんあった。
”旅に出る理由”と歌にもなっているが、その真逆の”そこにいる理由”がある気がした。

強い日差しに負けないくらい美しい寺院、大釜の火がパチパチとはじける音、きびきびと自らの役割をこなす人、どこか足取り軽くやってくる大勢のひとたち、すべてが主役だ。

無料食堂で供される食事は手作り。
銀皿(ターリー)に切った材料を盛り(のせているというよりも山盛りに盛っているの!)、運び、出来上がった料理をのせる。
一切無駄がない。

どちらかというと、食べにいくよりも作り手に混ざりたい。ニンニクの皮を手に匂いがこびりつくまで延々と剥いていたい。そんな気持ちになった。

カメラを向けてもジッと見つめているインドの人たちがとても印象的だった。